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評価:
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集英社
¥ 500
(2009-06-04)
コメント:松井優征の『離婚調停』面白かった!ネウロ終了後に待った甲斐がありました。古屋兎丸の『幻覚ピカソ』も好きです。ひねくれた主人公がイイ。
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ネウロの22巻は7月3日(金)、最終巻23巻は、8月発売だそうです!!
あ〜〜〜ネウロ連載まえの読み切り2本、入るかなぁ、入りますよね!
これがめっさ楽しみなんです。
閑話休題。
『離婚調停』感想です。
冒頭、背丈ほどもある重そうな剣をズリズリと引きずってあるくウェスタンな男。背景はカピカピに乾ききった砂漠。
…どこ?…何時代?
タイトルとのあまりにかけ離れたイメージにゾクゾクしました!
そして、少女の足を挟んでいる落石を剣が切る場面で、その擬音が
「ぬるっ」…これぞ松井先生ッ!!
「スパッ」とか「ザクッ」じゃなくて
「ぬるっ」この剣が普通の剣ではないことがこれでわかるわけですが、なんでもない擬音に粘着質なディテールをつけることで作品の雰囲気作りにもなってると思うんです。こういうこだわりのひとつひとつが全体の面白さにつながるんですよね!!
松井先生ならではの世界観はありながら、ネウロとの違いはやはり
全体的に明るいところでしょうか。
少女を語り手とし、謎の男が悪者を退治する
勧善懲悪もの。読後感の軽いエンターテイメント作品に仕上がっています。この少女も、家族や友人がいる描写はないのですが、一人で非常に楽しそうに暮らしてます。
読んでいてすっきり爽快、後半になって判明する男の正体も、非常に面白いですよ!
そして、なぜタイトルが『離婚調停』なのかもこれでわかります。
個人的にはこの「男」のビジュアルと性格がすごく好き。
ネウロといい、松井先生は私のツボをついてくれます。
丸眼鏡にあごひげ(三つ編みにして結んでる)の一見
ダウナー系優男、ただし何でも切れる剣所有。多分
隠れS。大好物です。
出番がこの読み切りだけというのは非常にもったいない気がしますが、正体が正体だけにちょっと連載になるのは難しいですよね。他の話にちょっと出てきたりするのはアリかもしれない。
インタビューで
「次の連載は夏以降」という、なんとも期待を持たせるコメントもあったので、これは待つしかない…!
才能もそれを発揮できる場もある方なのだから、適当に休んだらまたガシガシ漫画書いて、存分に読者を楽しませてほしいです!