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妖怪・鬼太郎・水木しげる特別展見てきました。
江戸時代あたりから現代までの妖怪文献を網羅し、漫画は水木御大のものを中心に最近のものまで。
特別展以外にも関連する妖怪ものや怖い漫画の特設コーナーがあったり、妖怪イラストの展示があったり。
妖怪漫画好きは絶対行くべき!!といった内容でしたよ〜。
改めて水木しげる大先生が及ぼした影響のすごさに驚く。
水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」がなければ、今日の日本人が持つ妖怪への親近感はここまでに至っていなかったでしょう。
私も、小学校のときに何度水木先生監修の「妖怪大図鑑」を手にとったか。
当時は突然現れるやもしれない気味の悪い妖怪に、やたら恐怖したものです。
でも大好きだった。
そして、江戸時代で既に妖怪が恐怖する対象からエンターテイメントへと移行していたことにも驚き。色々な妖怪がこの時代に考えだされたり、お話にされたりしています。
妖怪の話を書いた「草双紙」が、最初は子供向けだったのが大人も楽しめるように複雑化していったところなんかは、漫画の創成期から現代にいたるまでの経緯をなぞるようで大変興味深かった。
妖怪を媒体としたパロディや風刺の楽しみというのは、日本人のDNAに刷り込まれているのですねぇ。
諸星大二郎氏が描かれた、特別展に寄せた特別書き下ろし寄稿4コマがありますので、これだけでもかなり見に行く価値はあると思います。面白かったです〜。
妖怪漫画の特設コーナーにはじっくり読んでみたい作品ばかり!しかし時間がないので泣く泣く背表紙だけ眺めて帰ってきました。
「富江」ちらっとみたけど恐ろしい。
今後、諸星大二郎作品や手塚作品の妖怪ものも読みたいです。小玉ユキさんの人魚漫画もちょっと興味あります。
そして、ちょうどコミケに関する展示もやっていたので見ました。
学生運動色の濃いやたらインテリぶった漫画批評とか、萩尾望都をあがめたてまつるファン同人誌とか、当時の熱気が紙面からもわっと伝わってくるようです。
展示はこれでもかというくらいシンプルでしたが…。
本日のお土産は、図説「妖怪画の系譜」と目玉のおやじの値付け、鳥獣戯画キーホルダー(兎)。